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養護学校ってどんなところ?つづき

2010年07月14日

 Kchan at 07:49  | Comments(2) | 母の気持ち
今回は養護学校に子どもを通わせる親の負担について、ちょっと訴えたいと思います。icon10

養護学校の最大の難点は、住んでいるところから遠いということです。

(そこから、地域で育てられない、近所の子どもたちとの交流がなくなるというデメリットが出てきます。私も子どもの頃そうでしたが、小学校の違う子とは、いくら近所に住んでいてもまったくしゃべったことも遊んだこともありませんでした。)

長野養護学校は主に知的障害の子で、肢体不自由の子はたいてい稲荷山養護学校に行きます。
(知的障害の子も稲荷山に入れます)
これは施設面その他の面で、肢体不自由の子にはどうしてもそちらの方が整っているからです。

稲荷山というと、私も子どもを訓練に通わせているからわかりますが、千曲市の長野市寄りにあり、家から結構遠いです。
送迎バスがあるじゃないかというかもしれませんが、送迎バスは利用できない子が多く、たいていは親が遠方まで毎日送り迎えしています。
稲荷山では新1年生は全員バスには乗れないそうです。
帰りは2時半とかで早いです。
すると迎えにいくのに家を出る時間は1時半とかそんなもんです。
幼稚園並の下校時間です。
もちろん親は仕事ができません
きょうだいの授業参観の参加さえもままなりません。
ひとりめが障害のある子だった家では、「2人目がほしいけど、送迎のことを考えるととても無理だよね」と子供をあきらめている人もいます。
仕事をあきらめている人はもっといます。

課外の部活動はありません
放課後や夏休みに子供を預かってくれる児童センターのようなものはありません
民間で放課後預かってくれるところは、人数がいっぱいで週に2日までが限度だといううことです。
そこまでも、親が迎えに行ってつれていかなければなりません
タクシーを使うと、膨大な金額がかかります。

看護士さんは学校にふたりいます。
その看護士さんも、親が署名を集めて毎年嘆願したところ、ようやく7~8年前にひとり確保できたところです。
また年々嘆願をして、ひとり増やしてもらいました。
しかし看護士さんの数が足りないので、常時医療的ケアを必要とする子は、養護学校でさえも子どもだけでは入れないというのが現状です。
入れないというより、入りたかったら親が一緒に登校して一日中学校で共に過ごし、一緒に下校してこなければなりません
なんのための養護学校なのか・・・。

つまり、現状では子どもを養護学校に通わせている親の負担はとても大きいということです。
養護学校や特別支援学級に通う子どもには親の収入に応じて交通費などの特別支援教育就学奨励費というものが支給されますが、親が働けないことに比べたらわずかなものでしょう。

肢体不自由の子が普通小学校に入るのは、施設の面で厳しい場合が多いです。
しかし今は、障害をもった大人も、生まれ育った場所から遠く離れたところに大きな施設を作ってそこに集め、まとめて面倒を見るといった中央集中型から、なるべく地域で生活するという地域分散型に移りつつあります。
時代は「なるべく地域へ」という流れになってきているのです。

須坂では、「子どもを地域で育てたい」という親の強い要望を受けて、須坂小学校の余裕教室を改修して養護学校の分教室を作り、来年度から初の市立養護学校(他はみな県立)としてスタートするそうです。

生徒数が減ってきて、教室が余ってきているこれからがチャンスでは?

どうせ生徒3人につき先生2人をつけてくれるなら、空き教室などを利用して希望に応じて地元の普通小学校に受け入れ、その分の先生を配置してもらえるような方向性になったらいいのに、そして地元の子どもたちと触れ合え、将来の地元での生活に備えられたらいいのに、と願う親がいるのも無理からぬ話ではないかと思います。

子どもたちの生活にも、地域分散型を!

次回は「知的障害がないのに普通小学校に入れない?」について書きます。