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障害児の就園

2010年10月26日

 Kchan at 15:59  | Comments(0) | 母の気持ち
前々回と少し内容がかぶるところもありますが・・・

もうじき長野市の保育園の願書受付が始まります。
ここへきて、周りのお母さんたちからいろんな悩みの声が聞かれます。

長野市には、そもそも市立の幼稚園がありません。
(注:中条村と合併したことで、認定こども園なかじょう保育園が市立となったようですが)
市立保育園に入れる条件は3つ。
1)長野市に在住していること
2)集団生活ができること
3)家庭が保育に欠けること

・・・この条件を見るだけで、障害児の親は心理的に弾かれそうになります。
まずは2)。集団生活ができるって?どの程度のことを言うの?
・・・まずそこが難関。
(加配なんてことばは、そこにはひとつも出てこない)

そして3)。「同年代の子どもたちと遊ばせたい」「集団生活で心身の発達を促したい」という理由では、長野市の保育園に入ることはできないのです。

確かに母親が働いているのが保育園の条件だけど、正直言って、障害児の母親は仕事なんてできないのが実情
(だって、訓練や通院もあるし、身体が弱ければいつ何が起こるかわからないし。)

保育園というのは、親が面倒見れない家庭の児童福祉施設。
この文面からは、「預かってもらえるだけでもありがたいと思ってください」みたいな感じを受けるのよね。
事実そうなのかもしれないけど。
それ以上の、保育の内容なんて、問えない感じ。

そう思うと、子どもの発達のため、「同年代の子どもたちと遊ばせ、刺激を受けて成長させたい」「集団生活で心身の発達を促したい」という目的の親は、幼稚園かな?ということになるのですが・・・

幼稚園は、やっぱり門前払いという話を今年も身近に聞きます。
幼稚園は、文部科学省所管の学校ですから、基本お勉強するところなのかな?・・・障害児に対しては厳しいところなんだと思います。
市立の幼稚園だったら、門前払いはできないでしょう。
幼児期の集団保育は人間形成にとても大事なんですよ。
その目的で入れるような園を長野市に作るか、受け入れを確保すべきではないでしょうか。

門前払いをくった障害児が他の子どもたちと共に過ごし、発達を促してもらうためには、どうしたらいいんでしょうか?
受け入れてくれそうなのは前に紹介した、キリスト教系または仏教系の幼稚園が挙げられます。

でもどうも、長野市は学校法人である幼稚園には障害児ひとりあたりにつき補助金を出しているようですが、宗教法人の幼稚園(宗教系)には補助金をほとんど出していないという実情があるようです。

同じ長野市の子どもですよ?

補助金がなくて加配をつけられず、限られた人数の中で障害のある子どもたちを見るのは大変です。
宗教法人の幼稚園の方が圧倒的に受け入れがよいのに、変な話です。

ここでも長野市の、「市立じゃなければうちには関係ない」という態度が見えます。
(県立の養護学校へ行った子どもに対しても、長野市は「県立だから」と同じような無関心な態度をとっていました)

こうなったら、長野市に特別支援学校の幼稚部を作ってもらおうじゃないですか。
長野市社会事業協会に総合発達支援センターを設立させ、「やりたければやれば」という態度でいる場合じゃないですよ。
本来、障害児の早期療育は長野市が担うべき役割のはずです。
親に情報を提供し、早期療育を進めていくことで、将来自立して仕事もできる子どもが育つかもしれません。
障害児の乳幼児期の療育と保育はとても大事なんです。
それなのに、民間に委託していながら、補助金を年々減らしている長野市。
(児童デイサービスには、年々しわ寄せが大きくなってきています)

障害児保育だけでなく、今後長野市立の保育園は民営化や統合に向かうようです。
その是非はともかく、長野市は今後子育てにかけるお金をどんどん減らしていくつもりなんでしょうか。
長い目で見て、子育てに投資することはムダにはならないはずです。
長野市の未来を担う子どもたちですよ。
もっと長い目で見て、心豊かな人間が育つよう、障害児も集団の中で保育され、お互いによい影響を与え合えるような環境を作ってほしいものです。  


行政を変えるために

2010年10月16日

 Kchan at 23:41  | Comments(4) | 将来のために
障害のある子を持つ親が行政を変えるためには、何ができるでしょうか。

行政というのは、基本的に数が物を言うところではあります。
政治家というのは、やはり多数の人間に支持されたいものだからです。

その点、障害者というのはどう考えても少数派ですから、まずその難しさがあります。
そしてさらに、身体的な障害や聴覚・視覚障害とは違い、知的障害のある人は本人が声をあげて訴える、ということができにくいという難しさがあります。

そうした難しさをふまえて、親の会という手段があります。

市内にはいくつか、障害をもつ子たちの親の会があります。
ダウン症児の親のひまわりの会、自閉症児の親のいとぐるまの会、発達障害児の親のよつ葉の会、医療的ケアの必要な子たちの親の医療的ケアを必要とする方の支援を考える会、小さく生まれた赤ちゃんの親のクレッシェンドの会(障害があるとは限りません)、などなど。
(くわしくは情報ツゥー(平成21年度版)をご覧ください)

でも、そのほとんどは親同士の情報交換、悩み事を話し合う、といった役割(それはとても重要は役割ですが)を果たしており、行政に働きかけて世の中を変えていくという力はもっていないようです。

長野市知的障害者育成会」という親の会は、全国組織(全日本手をつなぐ育成会
の傘下にもあり(長野県知的障害者育成会(手をつなぐ親の会)、知的障害者の権利を守る活動をしているようです。
聞くところによると、行政に働きかける力をもっている親の会は、ここだけとか。

障害をもつ人が生きやすくなるようにするには、本人を療育し、できることを増やしていくことと、世の中を変えていくことの2つの方向性があると書きました。

どちらも大事なことですが、ともすると本人の療育にばかり目がいって、本人が生きていく環境を整えることを忘れてしまいがちです。

私たちは市からいろいろな福祉サービスを受けています。そのほとんどが昔はなかったもので、障害児の親たちが闘って勝ち取ってきたものだといいます。
今の私たちは、その恵をタダで享受しているだけ
その頼もしい親御さんたちももう子どもは大人。
今困っている私たちの子どもの環境は、私たちがよくしていかなければなりません。

とにかく、行政の側の人は、困っている現状を「知らない」のです。
「え?こんなにサービスしているのに、これ以上何が不満っていうの?」と思っているかもしれません。
困っていることは、当事者が訴えなければ、黙っていてはわかってもらえないのです。

社会環境をもっとよくするためにも、親は団結して、ある意味「闘って」いかなければならないのだと思います。
これから後に生まれてくる、障害をもった子たちのためにも。

長野市知的障害者育成会
ホームページは、見つかりませんでした。
活動場所:主に長野市ふれあい福祉センター(市役所となり。1Fに同会が運営しているカフェあり)
連絡先:長野市社会福祉協議会総務課
225-1234

長野県知的障害者育成会(手をつなぐ親の会)

ホームページ:http://w2.avis.ne.jp/~nag-s110/newpage3.htm

全国組織の
「全日本手をつなぐ育成会」
ホームページ:http://www.ikuseikai-japan.jp/
機関紙「手をつなぐ」を月刊で発行しているようです。
http://www.ikuseikai-japan.jp/books/books01.html
  


長野市の障害児の就園・就学は厳しい!?

2010年10月11日

 Kchan at 01:43  | Comments(0) | 母の気持ち
毎年この時期は、就園・就学のことで障害のある子をもつお母さんたちが悩んでいるころです。

周りからも
「養護学校(特別支援学校)判定が出たら、うちは絶対にお断りです」
と学校から釘をさされ、落ち込んでいる話や、
保育園には3人障害児がいないと加配の先生をつけてくれない、つくかどうかの答えは2月ごろです、と言われて困っている話(2月にダメになっても、他に行くところがないですからね~)などが入ってきます。

どうも、長野市は、長野県全体からしても、障害児の就園・就学について、条件が悪いようです。

やはり、大きな都市になると、小回りがきかないということなのでしょうか。

県内の他の市の保育園では、障害児が1人でもひとり加配の先生をつけてくれるようです。
それに、養護学校判定でも普通小学校に進んでいた子が、長野市と合併したとたんに小学校を追い出されたという話も聞きます。

教育委員会の説明では、「就学判定がどうでようと、最終的には親の希望で進学先を決めます」と言っていたのに・・・・
あれはただの建前だったの?

あるいは他の町村では、医療的行為が必要な子に看護士の資格をもつ介助員をつけて、普通小学校に進学しています。
長野市では即お断りです。

障害のある子もない子も、共に生きるという選択は、今の長野市では難しいようです。

ある障害のある子のお母さんが言ってました。

「障害のある子が生まれたとき、泣いたけれど、それは受け入れることができ、育児も楽しくなってきました。
けれど、障害のある子を持つ母にとっての本当の厳しい壁は、行政です」と。

障害をもつ子の母が、長野市に住んでいることを後悔しないように。
やはりトップに立つ人次第なのかな。

障害のある子をもつ母が、行政を変えていくためにはどうしたらいいか?
次に考えてみます。  


長野県の病院を舞台にした漫画

2010年10月04日

 Kchan at 07:39  | Comments(0) | 母の気持ち
長野県立こども病院を舞台にし、そこで働くお医者さんたちをモデルにしたマンガがあります。

『天使のいる場所~Dr.ぴよこの研修ノート』(1~6巻(今のところ))折原みと

折原みとさんといえば、むか~しむか~し、講談社X文庫(ティーンズハート)の「夢みるように、愛したい」「天使の降る夜」「エンジェル・ティアーが聴こえる」なんて小説を読みました。
マンガ家でもあり、小説家でもあるんですよね。

『天使のいる場所』は、ぴよこという新米研修医を主人公に、こども病院で子どもたちとのいろいろな出会いを通して医師として成長していくというお話です。
未熟児の子、障害をもって生まれた子、ガン治療を受けている子、残念ながら亡くなってしまう子
そういう子どもたちや、とまどうその親たちともまっすぐに向き合い、素晴らしいお医者さんたちにも育てられて、素敵な医師になっていきます。

5巻は障害をもって生まれた子の話です。

障害をもった我が子をベビーカーにのせて、公園に散歩に行きます。
鼻にチューブをつけたりして、見るからに障害のあるとわかる子のところに、子どもが集まってきます。

「お鼻に何を入れてるの?」「あのお兄ちゃんなんで大きいのにねんねしてるの?」
そう質問した子の母親が「こらっ、失礼なこと聞かないの!」とたしなめます。
すると障害のある子の母親が言います。
「いいんですよ。気を遣って目をそらされるより、聞いてもらったほうがうれしいです」
・・・目をそらさないでほしい。自分には無関係だと思わないでほしい。

確かに、遠巻きに眺めて目をそらされるよりも、「どうしたの?」って聞いてもらえる方がいいかも。
失礼なことを言ってしまわないようにと、話題にすることすらタブーにされるよりも、たとえ悪意のない失言があっても、関わろうとしてくれる人の方がありがたい。
そういう点では、子どもの方が、やはり障害のある子と関わるのはうまいのかもしれないな。

機会があったら読んでみてください。
(子ども病院に通ったことのある人なら、「あ、この建物」とか、部屋の感じとか、わかるかもしれませんね)

♪♪♪

そういえば折原みとさんは信濃毎日新聞で「前を向いて歩こう!」というコラムを連載してましたよね。(今も?)
10代の子たちに、前向きで人生の先輩らしいメッセージを送っていた記憶があります。

そして、2004年の5月、長野県富士見高原に、犬と入れるカフェ&ギャラリー『八ヶ岳わんこ物語』をオープンしたそうです。
http://web01.joetsu.ne.jp/~cukky127/okiniiri.html

人気のあるカフェだったようですが、残念ながら折原さんのお仕事が忙しく、2008年10月末に閉店したようですけど。

長野県にゆかりのある人なのかな。