障害児の就学 その5 さまざまなケース
2011年06月22日
Kchan at 11:25 | Comments(0) | 学校など
今回は、さまざまなケースについて見ていきます。
(1)特別支援学級判定だけど、就学を希望する小学校に特別支援学級がない
小学校に特別支援学級が設置されるためには、そこに該当する児童が3人集まらないとダメです。
かといって、特別支援学校には、学級判定の子は入学できません。
そこで、考えられるのは、普通学級に入って、加配をつけてもらうことです。
同じ特別支援学級といっても、知的障害児学級と情緒障害児学級は内容が違います。
というのも、情緒障害児学級は、やっている勉強も進度も同じ学年の普通学級と同じだからです。このクラスの子は最終的にいつかは普通学級に戻ることを前提に(目標に)勉強が進められています。
一方知的障害児学級は、いつか普通学級に戻ることを前提としていませんから、学習内容・進度が全然違います。
ですから知的障害児学級に情緒障害の子が入ることも、逆に情緒障害児学級に知的障害の子が入ることも考えられません。
知的障害児が希望する小学校に情緒障害児学級しかない場合も、上と同様、普通学級に入って加配で対応することになります。
※実際周りで聞いた話では、特別支援学級がないからと入学を断られ、遠いところにある、特別支援学級のある小学校に通わされているケースも普通にあるようですが・・・保育園でできた人間関係を大事にして、普通学級に入れて対応してもらうということをお願いしてもいいわけですね。
(2)特別支援学級判定で、その学級もあるけれど、普通学級で学ばせたい
これはいくつかやり方があるでしょう。
・普通学級に入れて、そのままというやり方。
(通級で「ことばの教室」に通わせるくらいで)
新潟県の知人によると、新潟ではインクルージョンが進んでおり、たとえばダウン症の子などでも養護学校はありえないという風潮があるようです。
しかし中身を聞くと、受け入れるけど、特に支援も厚くないようで。悪く言えば受け入れた後はほったらかし。
でも、勉強はたとえば塾でもできるし家でも教えられるけど、仲間とともに過ごす経験は学校でしかできないことを考えると、この選択肢もアリなのかなという気はします。
(学校は社会性を学ぶ場、と考えて)
・普通学級に受け入れて、加配をつける
これは、加配をつけるだけの正当性があるかということにかかってくるでしょう。
このようにお金が余分にかかってくることについては、あまりいい顔をされないかもしれません。
・ボランティアで対応
全国のケースでは、加配がつかなくても、学生ボランティアや市民ボランティアで対応しているところもあるようです。
長野県内でもひと昔前、地域住民のボランティアの協力のもと、車いすの子たちが普通小学校に通えたという事例があったようです。
長野市の場合は、信州大学の学生なんかのボランティアを募り、ついてもらうことも不可能ではないでしょう。
そういう制度は現在の長野市にはありませんが、他県の例を見ると大学と積極的に関わることで、大学の先生を通してボランティアを募ってもらったりすることもあるようです。
今は信大生(教育学部)が教員免許を取るために、福祉施設での実習が必須になっているようです。(ひと昔前はありませんでした)
これも、今はいろんな障害をもった子が小学校に入ってくる現状を受けてのことなのかなと思います。
障害のある子に付き添って、学校内で過ごす時間を週数時間かでもとってもらうことは、将来先生を目指すその学生さんたちにもよい経験となるのではないかと思います。
(保育園などにも、信大生が週一回ほど遊びにきてくれる日がありますね)
(3)就学猶予をしたい
知的に遅れているので、入学を一年遅らせたい、または早産で3月に生まれたりして本来ならばひとつ下の学年なので、入学を一年遅らせたいというケース。
これは、ひと昔前は親の判断でできたようですが、今の長野市ではできないようです。
医師の診断書が必要なようですが、現状ではどんなに重い障害の寝たきりの子でも、就学猶予は認められていないそうです。
これについては、他県の例を見ればもっと柔軟に対応してほしいと思うのですが。
特に、1年入学を待てば判定が変わりそうなケースなどは、これがあるかないかでその後の進路が一変してしまいます。
健常児だって、一年の違いくらい、高校入学や大学入学を機に生じることはよくあることなのですから、長い目で見て考えてほしいものです。
義務教育だから猶予するわけにはいかない、ということであるならば、ぜひとも養護学校からの編入ができるようなシステムを整えてほしいものです。
たとえば2年生になって身辺自立ができた子は、小学校の特別支援学級に編入して、小学校1年生の教科書から勉強することができるような。
というのも、養護学校と特別支援学級では、内容が違いすぎるからです。
養護学校は、教科学習がほとんどありません。
特別支援学級(知的障害児学級)は、他のみんながやっている勉強を、ゆっくり、わかりやすく進めてくれるところです。
この子には教科学習が必要か、必要でないか。
こんなに大きな分かれ道が、6歳の時点でやってきて、その後の選びなおしがきかないのは・・・親にとっても苦悩の元ですね。
次回は、さまざまな問題についてです。(ぼやき)
(1)特別支援学級判定だけど、就学を希望する小学校に特別支援学級がない
小学校に特別支援学級が設置されるためには、そこに該当する児童が3人集まらないとダメです。
かといって、特別支援学校には、学級判定の子は入学できません。
そこで、考えられるのは、普通学級に入って、加配をつけてもらうことです。
同じ特別支援学級といっても、知的障害児学級と情緒障害児学級は内容が違います。
というのも、情緒障害児学級は、やっている勉強も進度も同じ学年の普通学級と同じだからです。このクラスの子は最終的にいつかは普通学級に戻ることを前提に(目標に)勉強が進められています。
一方知的障害児学級は、いつか普通学級に戻ることを前提としていませんから、学習内容・進度が全然違います。
ですから知的障害児学級に情緒障害の子が入ることも、逆に情緒障害児学級に知的障害の子が入ることも考えられません。
知的障害児が希望する小学校に情緒障害児学級しかない場合も、上と同様、普通学級に入って加配で対応することになります。
※実際周りで聞いた話では、特別支援学級がないからと入学を断られ、遠いところにある、特別支援学級のある小学校に通わされているケースも普通にあるようですが・・・保育園でできた人間関係を大事にして、普通学級に入れて対応してもらうということをお願いしてもいいわけですね。
(2)特別支援学級判定で、その学級もあるけれど、普通学級で学ばせたい
これはいくつかやり方があるでしょう。
・普通学級に入れて、そのままというやり方。
(通級で「ことばの教室」に通わせるくらいで)
新潟県の知人によると、新潟ではインクルージョンが進んでおり、たとえばダウン症の子などでも養護学校はありえないという風潮があるようです。
しかし中身を聞くと、受け入れるけど、特に支援も厚くないようで。悪く言えば受け入れた後はほったらかし。
でも、勉強はたとえば塾でもできるし家でも教えられるけど、仲間とともに過ごす経験は学校でしかできないことを考えると、この選択肢もアリなのかなという気はします。
(学校は社会性を学ぶ場、と考えて)
・普通学級に受け入れて、加配をつける
これは、加配をつけるだけの正当性があるかということにかかってくるでしょう。
このようにお金が余分にかかってくることについては、あまりいい顔をされないかもしれません。
・ボランティアで対応
全国のケースでは、加配がつかなくても、学生ボランティアや市民ボランティアで対応しているところもあるようです。
長野県内でもひと昔前、地域住民のボランティアの協力のもと、車いすの子たちが普通小学校に通えたという事例があったようです。
長野市の場合は、信州大学の学生なんかのボランティアを募り、ついてもらうことも不可能ではないでしょう。
そういう制度は現在の長野市にはありませんが、他県の例を見ると大学と積極的に関わることで、大学の先生を通してボランティアを募ってもらったりすることもあるようです。
今は信大生(教育学部)が教員免許を取るために、福祉施設での実習が必須になっているようです。(ひと昔前はありませんでした)
これも、今はいろんな障害をもった子が小学校に入ってくる現状を受けてのことなのかなと思います。
障害のある子に付き添って、学校内で過ごす時間を週数時間かでもとってもらうことは、将来先生を目指すその学生さんたちにもよい経験となるのではないかと思います。
(保育園などにも、信大生が週一回ほど遊びにきてくれる日がありますね)
(3)就学猶予をしたい
知的に遅れているので、入学を一年遅らせたい、または早産で3月に生まれたりして本来ならばひとつ下の学年なので、入学を一年遅らせたいというケース。
これは、ひと昔前は親の判断でできたようですが、今の長野市ではできないようです。
医師の診断書が必要なようですが、現状ではどんなに重い障害の寝たきりの子でも、就学猶予は認められていないそうです。
これについては、他県の例を見ればもっと柔軟に対応してほしいと思うのですが。
特に、1年入学を待てば判定が変わりそうなケースなどは、これがあるかないかでその後の進路が一変してしまいます。
健常児だって、一年の違いくらい、高校入学や大学入学を機に生じることはよくあることなのですから、長い目で見て考えてほしいものです。
義務教育だから猶予するわけにはいかない、ということであるならば、ぜひとも養護学校からの編入ができるようなシステムを整えてほしいものです。
たとえば2年生になって身辺自立ができた子は、小学校の特別支援学級に編入して、小学校1年生の教科書から勉強することができるような。
というのも、養護学校と特別支援学級では、内容が違いすぎるからです。
養護学校は、教科学習がほとんどありません。
特別支援学級(知的障害児学級)は、他のみんながやっている勉強を、ゆっくり、わかりやすく進めてくれるところです。
この子には教科学習が必要か、必要でないか。
こんなに大きな分かれ道が、6歳の時点でやってきて、その後の選びなおしがきかないのは・・・親にとっても苦悩の元ですね。
次回は、さまざまな問題についてです。(ぼやき)
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